「つるぎのかなた」渋谷 瑞也

概要

第25回電撃小説大賞「金賞」受賞作。2019/2/9発売。

本作は乾快晴、乾吹雪、水上悠の三人を中心とした、青春小説です。

一般小説で出版されても違和感のない文体と内容、臨場感のある剣道描写が特徴的です。

つるぎのかなた
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感想

『捨てられても、捨てるな。人生は長い。雨は必ず降るが、いつか快晴が待っている』

本作の三人の主役は、みな鬱屈をかかえています。それは悠の挫折に端を発し、快晴、吹雪へと、連鎖するようにしてもたらされたものですが、過去の約束や、現在の仲間との交流によって、徐々にうちとけてゆき、終盤の剣道の試合をへて、清々しい結末を迎えます。

本作は青春小説として優れています。剣道というそれほど読者が詳しくない題材のなかで、適度に説明をまぜながら、最後は「楽しむ」というところに着地するのも、まとまりがよかったです。

また、イラストもいいと思います。本作の熱さをよく表現しています。

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